敬天新聞十一月号・社主の独り言(甘口)
社主の独り言(甘口)
▼日本はこれから何処へ向かって生きて行こうとしてるのか。誰を見本に生きて行こうとしているのか。日本には素晴らしい先達がいる。にも拘らず、日本が見本にしてきたのは近年では間違いなく米国であろう。後進国が先進国を真似るのは仕方がない事である。今の日本を真似てる途上国も多くあるだろう。今振り返って見る時、一番の乱れを誘発したのは終身雇用、年功序列制度が壊れた事ではなかろうか。
 最近の企業の合併というのも、昔の合併と全く意味が違っていて、ホリエモンのような金のない奴(もしくは成金)がフジテレビのような大手企業を買収する、という訳の分らない現象が起ったり、この十年で銀行の名前が全部変ったり、上場企業も安定感がなく、働く者も安心感がなくなった。
 昔は一部上場企業に就職したら、一生安泰、十年、二十年かけて計画も建てられ、会社人間に誇りも持てた。年功序列があって、男の縦社会が維持され、長幼の序も生れ、年上の人を敬い、年配者を立てる気持ちが自然と生れた。だから日本は世界中が驚くほど成長したのだ。
 それがこの二十年位前から壊れだした。成長を否定するようになったのだ。実力主義と言う美名の下に年功序列が消えかかっているのだ。亀田親子の見苦しい態度もエリカ様とかいわれるあのバカ女もそうだろう。日本ではやっぱり自分を自己主張するのは余り似合わない。控えめで謙虚で爽やかさが受けるのである。ハンカチ王子やハニカミ王子が日本人は好きなのだ。
 彼らだって、永久に続くかどうかは分らない。今まで永久に続いた人気者といえば、長島さんと健さんぐらいだろう。この二人に続く人と言えば渡哲也だろうか。この人達のイメージは一流の実力があるのに、威張らない、奢らない、礼儀正しい、他人の悪口を言わない。健さん、渡さんは加えて重さと責任感を併せ持つ日本人の理想のイメージである。
 若い者が年配者を叱り、こき使う姿は余り美しいものではない。確かに能力のない、年配者もいるにはいるが、総じて亀の甲より年の功であり、経験は何よりも尊く、歴史に勝る教えはない。
 今、現在も過去から繋がり、それを繋いできたのが先人であり、先輩、年配者、年上の人達である。親子、家族の関係が壊れ、先輩後輩の年功序列が壊れ、個人の人権が強調される時代になったが、一人で生れる事も出来ない、一人で育つ事も出来ない、一人で生活する事も出来ない人間が、個人の人権を一番に主張する事が果たして正しいのだろうか。動物の中で、一番後輩の人間はもっと謙虚になって、動物の生態に学ぶべきではないだろうか。それも外来種ではなく、その地に適した純粋日本古来種に学ぶべきと思うが如何か。

▼野球評論家の江川と小林が二十八年ぶりに再会したらしい。あの空白の一日から二十八年間も経ったのだ。私も子供の頃から「巨人、大鵬、卵焼き」のファンだった。通の人はそれぞれにファンがいたろうが、熱狂的でない人(余り詳しく知らない人)は、大体、野球は巨人で相撲は大鵬だたのだ。その私があの空白の一日の卑怯な手法を用いた(と我々は思った)江川の巨人入団で、巨人が嫌いになった。
 あれは確か、巨人のオーナーの小正力と船田中(作新学院オーナー)衆議院議員の秘書の蓮見進が企んで、ドラフト一日前に前年度の指名権の権利を持ってる球団の権利が切れる隙を突いて、ドラフト前夜に巨人が江川と契約した事件だった。今の好男子的な江川と違って、当時の江川の横暴な態度もあって、日本中で読売新聞不買運動まで起り、結局、契約は壊れ、次のドラフトで江川の指名権は阪神が引き当てた。
 そして江川は阪神と契約した。しかしそれでも巨人は国民を嘲笑うかのように、巨人のエースピッチャーだった小林繁を交換トレードに出してまで、江川を獲得したのだ。
 今と違い、巨人が球界でダントツの力を持っていて、そんな我侭が通ったのだろう。この時巨人嫌いになった人は多い。だが巨人には長島・王というスターがいた為、何年かしたら、またファンは戻って行った。私はその後、野球そのものが嫌いになって、今も余り興味がなくなった。
 江川も実力はあったが選手時代は最後までヒール扱いだった。だが最近の江川は好きである。技術分析が上手く、分り易いし、話に暖かみがあるせいか結果と事前評論が必ずしも一致する訳ではないが、聞いていて、何故か納得するのである。私が特に好きになったのは、プロ並みに上手かったゴルフがある日突然「爺さん打ち」のような打ち方をするようになって、それが何ともおかしいのである。私もなった事があるが、確かイップス病とか何とか言ってクラブを振り上げて、ボールを打とうとしたら、手が降りて来ないのだ。嘘みたいだが、何故なのか本当に手が降りてこない。そんな江川を見て何故か好きになった。
 小林と二十八年ぶりに会った江川がまたよかった。二つ年が下という事で最後まで敬語で話をしていた。自分の都合で小林の人生を変えたのではないか、と礼を正して謝罪した。でも小林は江川の登場で実力以上の成績を残したのだ。江川の登場で知名度は抜群に上がった。運はどのように左右するか分らない。運命は変えられるが、宿命は変えられないと云われるが、果たしてそうだろうか。
 あれから二十八年が経ったのだ。江川は日本中の嫌われ者だった。大人に翻弄されたとはいえ、やはり江川自身にも責任はある。それが二十八年経って、江川は今、国民的人気がある。本来持っていた物が開花したのか本人が努力したのか、人は努力すれば困難や悩みを乗り越える事が出来るのだ。
 ただ、二十八年前を昨日のように思い出せても二十八年後には生きている保障はない。人生って短いんだなー。今日をしっかり生きる事、江川と小林の再会に教えられた。

▼憧れは遠くから見るものだ、とつくづく思う。日本が憧れたアメリカに近づき友人と言われるまでになった。戦争で負けた時、マッカーサーが上陸したアメリカは何とかっこよく頼もしく見えたことだろう。
 写真で振り返ってもそれはよく分かる。強いアメリカには反面、犯罪が多いことも、ヒッピーがいることも、若者の性風俗が乱れていることも知っていた。それでも余りある魅力がアメリカにはあるように見えた。
 そして今、アメリカを殆ど取り入れた、それが現在である。一方で近隣諸国(中国、韓国、北朝鮮だけ)からは未だ文句ばかり言われている。軸がブレてるからいつまでも苦情を言われる原因なのだが、隣近所と言われる所とは常に利害関係が絡むから、永遠に緊張関係は続くのである。
 遠景は世界一美しい富士山も登ってみたらゴミの山で世界遺産登録から外れた、と聞いたことがある。富士山を登る人の心掛けで、また日頃の努力で中身も世界一素晴らしい場所にすることが出来る。
 富士山は日本にしかないものである。世界に富士山を作ろうと思っても、出来ない。その地方にしかない文化、その国にしかない伝統、やはり大切にすべきだ。ここまでアメリカを取り入れた以上、今更引き返せないだろう。
 アメリカの富と共に知らず知らずのうちに負も受け入れてしまった。その負(ゴミ)の掃除が必要なのだ。幸い日本人は清潔好きで整理整頓がしっかり出来る国民である。日本人として自覚さえ取り戻せば、何時からでも、何処からでも、日本自身が憧れの国になれるだろう。
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