VoIP
昨夜、ジャパンメディアネットワークJM−NETについて、彼らがVoIPのシステムを用いて、夢の携帯電話かけ放題をネタに大盛工業の株価操作をしようとしたと報じたが、今朝メールを開いたら「VoIPとは何か?」という、てめーで調べろ、馬鹿野郎!と言いたくなるような馴れ馴れしいというか図々しいメールが数件来ていた。そいつらに一々返信するのも何なんだが、同様に意味不明と思っている方用に以下に概略を。
VoIP

 VoIP(ボイップ)とは、Voice over Internet Protocolの略称で、音声を各種符号化方式で圧縮し、最も基本的な通信単位であるパケットに変換した上インターネットプロトコルネットワークでリアルタイム伝送する技術。元になったシステムはIP加入者網が無かった時代に内線電話として普及した。初期のVoIPがIP網の価格の低下と速度の向上により更に開発が進み、インターネット電話と呼ばれる、ヘッドセットを接続したパソコンにソフトウェアをインストールする方式で利用された。ヤフーチャットのおしゃべり用のあれ…?みたいなやつである。しかし、使い勝手も音質も一般電話より劣り特にノイズやら不協和音が酷くて、ビジネスユースには向かない代物だった。

 2000年代より、ADSLなど常時接続・高速・定額制のIP加入者回線が普及し音質が改善された。また、専用機器の開発に伴い一般の電話と同じ操作・機能となり、公衆網への発信が可能になり、電話番号の割り当てにより公衆網などからの着信が可能となった。VoIP専用機器には、通信プロトコルとして、SIP(Session Initiation Protocol)のものとH.323のもの、IPv4のものとIPv6のものとがある。新規導入ではSIPが多い。網として統一されていないと、多数のゲートウェイが必要となる。

株価操作の詐欺ネタは

実現可能なビジネス


 JM−NETが提唱していた株価操作のネタは、あと一歩で実現できるところまで来ていた。(ただし技術力のある他社ならば)

 IP電話交換機とは、一般電話網の交換機にIP網への接続機能を追加したもの。事業者用のものと、内線用のIP-PBXと呼ばれるものとがある。VoIP網制御装置と統合されたものもある。一般的にはIP電話との認知は無いが、中継網にVoIPを活用している電話サービスは当時からあった。2001年4月から、フュージョンコミュニケーションズが日本初の本格的な専用IIP網中継電話を優先接続方式で営業開始した。2005年には、KDDIが、内部の中継網を専用IP網で構成して、メタルプラスサービスを開始した。

 PHS事業者のウィルコムでは、VoIP対応交換機を導入しており、VoIP網の構築がなされている。これは、音声通話およびデータ通信のトラフィックについて内部の中継網(収容局以降)を専用IP網で構成して、従来の電話網から専用IP網(VoIP含む)に流す事により、NTT東西への接続料を削減し音声通話定額制も可能にしている。

 話は飛ぶが、ネット上での詐欺は他者を騙す事は勿論だが、一過性に直接金銭を奪う(ネットオークションなど)ことより、金銭金融機関口座にアクセスするパスワードや、クレジットカード番号やそれに類似した情報を騙し取り、継続的な多額の金銭的詐取を目的としている事の方が多い。

VoIP詐欺―ヴィッシング

 旧来のフィッシング詐欺は、ユーザーを本物の企業サイトに欺網した偽造ウェブサイトへ誘導するリンクを記載した電子メールを送信し、その欺網サイトでユーザーを騙し個人情報を入力させ入力されたデータを収集し、その情報を用いることで被害者の金銭金融機関口座にアクセスするパスワードや、クレジットカード番号やそれに類似した情報を騙し取り、金銭詐取や身元を騙って被害者名義で新たに口座を開設したりすることが目的である―これはこれから述べるVoIP詐欺―ヴィッシング詐欺でも変わらない。

 しかしフィッシング詐欺師達の「小敵」マスコミがフィッシング詐欺師達の手口を公開し始めた。つまり、旧タイプのフィッシング詐欺―わけわからない電子メールをクリックしウェブ上のフォームで個人情報を入力することについて、マスコミが大衆に警告し始めた。ところがマスコミのアドバイスは、相手の身元を確認する際にはインターネットを利用するのではなく電話をかければ確実!という中途半端なものばかりだった。そこで裏をかいた詐欺師達は、その詐欺にVoIP技術を導入し始めた。これがヴィッシング詐欺(この呼び名はVoIPフィッシングからきている)である。個人情報を伝える際に電話を利用するようにというマスコミのアドバイスを逆手に取って、VoIPを利用するというものだ。

VoIPの恩恵を享受する

ヴィッシング詐欺師達


 今の時代、ヴィッシング詐欺師達はVoIP回線を用いて、大企業と錯覚するような高精度の自動応答システムを低価格・無料でネットに落ちているソフトウェアを用い簡単に構築することができる。Festivalのような無償プログラムをAsteriskのような無償のIP PBXソフトウェアと組み合わせて即座に音声合成、自動応答システムの構築が可能だ。VoIP電話の番号は固定電話の番号のように見え、被害者は自分がかけている番号が固定電話のものではなくVoIP電話のものだと簡単にわからない。さらに、技術に詳しいヴィッシング詐欺師は発信者番号さえを詐称し被害者側では発信者番号表示で本物のVoIP番号を見ることすらできないようにできる。

 VoIPシステムを作ったら、次は「口座情報などを確認する」ための電話番号を提示する。実在する電話番号を表示して被害者を安心させるのである。この番号に電話をかけると、大企業のものとよく似た自動音声応答システムに接続されるため、それがさらに被害者を安心させる。

イーバンク…よりは多分、
使い易い自動応答システム


 しかも、電話したことある人間なら分るがネット系バンクは電話してもほとんどつながらない。私的な話だが、イーバンク銀行などは一時間以上電話し続けても電話がつながらず怒りの矛先を証券会社に向けてしまったことがある。表企業のほうがいい加減なのだ。・・・イーバンク銀行だけかも知れないが。もちろんイーバンク銀行は使用していない。(イーバンク銀行には、開設するだけ開設して死んでいる口座が山ほどある筈だ)

 それが、ヴィッシング詐欺師が用意したVoIP電話を使った自動音声応答システムだと驚くほど早くつながり操作がとても楽である。被害者は「いいねー、使いやすいねー」等と思いながら、ブラウザ画面からの指示による入力であれば躊躇うような住所や電話番号、社会保障番号、銀行口座番号などあらゆる種類の個人情報を渡してしまう。

 ヴィッシング詐欺師は自動録音やコンピュータによる音声合成を用いてメッセージを作成する。例えば「貴方の口座が不正行為に用いられている疑いがある」など警告的なもの。そして実際の人間と会話を行わせるのではなく、電話機のキーパッドを用いてクレジットカード番号を入力するようユーザーに指示する―銀行・クレジット会社の従来のやり方と同じで疑いようがない。

 そうすると、何が信用できるのかという問題になるが、―窓口が一番と言ってしまうと本末転倒になってしまい、利便性も何もない話になってしまうが―今のところ完璧にフィッシング詐欺を防ぐ手立ては見つかっていない。
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