ビルメンテナンス現場は情報の集積場

ビルメンテナンス現場は情報の集積場

 ビルメンテナンス現場、特にビルの日常管理現場は情報の集積場である。なぜならばトイレ、コンコース、出入り口など、あらゆる部分にビルメンテナンスのクリンクルーが散在し、その情報は一定時間後には必ずビルメンテナンスクルーの集まる控え室に集まる。控え室はビルメンテナンス会社の情報センターといえる。もちろんビルメンテナンス会社のクリンクルーの控え室が、そのビルの管理センターを兼ねている場合もあり、空調温度、電気的不具合、トイレの汚れやつまり、ゴミ箱、灰皿のトラブルなどの対応指示がビルメンテナンス会社本社へ連絡される。

 しかし、ビル内のビルメンテナンス会社控え室で交わされる何気ない雑談のなかにビル管理に関する情報があることは、このようなビルメンテナンス会社控え室にいればわかる。例えば大手洗剤メーカーのしみぬき剤で色落ちが起きることは、そのビルメンテナンス現場のすべてのビルメンテナンス清掃クルーが知っている事実であったが、知らないのはビルメンテナンス会社正社員の現場責任者だけであった。あとになって当然、大きなクレームが発生し、これがきっかけで大手メーカーはカーペットしみぬき剤システムを変更したという事例もある。

 ビルメンテナンス会社クリンクルーから、このような情報を教えてもらうには、彼らとのコンセンサスが必要である。以前はかなり気楽に情報を教えてくれた。最近、大きなビルメンテナンス現場では「見ざる、言わざる、聞かざる」の傾向が強い。

 なぜビルメンテナンス会社のクリンクルーの口が堅くなったのだろう。パートの増加もその原因であるが、最大の原因はクリンクルーの持つ知識、情報のビルメンテナンス会社側の軽視の姿勢である。また、最近は洗剤、資機材の売り込みは小うるさいビルメンテナンス会社(メンテナンス現場)を避けてビルオーナーへの直接販売が多い。特に外国製洗剤やカーペットメンテシステムの売り込みが目に付き、これらはカタログ上では、夢のような性能をもっているため管理会社がビルメンテナンス会社を乗り越えて飛びつく場合が多い。

 それがビルメンテナンス現場にとって、性能や価格の点でメリットがあればよいが、性能や安全性に問題がある資機材も多い。しかし、オーナー指定であればオーナーの顔を立てざるを得ないのが現状である。しかもこれらは事故の原因になりかねない製品もある。事故になりやすい事例は、自動床洗浄機の接触事故、弗酸系洗剤、塩素系溶剤、低価格農薬の使用などである。良い話は報告しやすいが、悪い話は報告されない。その結果が突然の事故につながる。

ビルメンテナンス現場の活用を

 ビルメンテナンス会社は単にビルのメンテナンス=清掃を行なうだけではない。そのビルのあらゆる使用状況の観察者である。そこから有益な情報を引き出すには、ビルメンテナンス現場の正当な評価とビルメンテナンス本社やビル管理会社の現場との交流が必要である。ランドマークタワーの場合、管理会社はもちろん、ビルメンテナンス会社幹事会社もほとんどのスタッフが丸の内に移動している。ランドマークタワーにおける11年間の回転ドアデーターも、おそらく丸の内でデータベースとして利用されたはずである。それが十分な内容でなかったということであろう。また、ビルメンテナンス業界ではデータはただという考えが強い。今後はこの考えを修正し、ビルメンテナンス現場のもつ潜在能力の活用をビルメンテナンス業界も管理会社も心がける必要がある。
LINK
ENTRY(latest 5)
CATEGORY
ARCHIVES
COMMENT
  • 未上場株未公開株で失敗した方(騙された方)、泣き寝入りする前に、一度敬天にご相談下さい。
    天誅 (06/06)
  • 松村テクノロジー未公開株詐欺被害者さま
    吉田 (09/01)
  • 松村テクノロジー未公開株詐欺被害者さま
    庭芝 (06/17)
  • 松村テクノロジー未公開株詐欺被害者さま
    庭芝 (06/17)
  • 松村テクノロジー未公開株詐欺被害者さま
    愛信 (05/14)
  • 松村テクノロジー未公開株詐欺被害者さま
    (04/28)
  • 松村テクノロジー未公開株詐欺被害者さま
    凛 (04/19)
  • 松村テクノロジー未公開株詐欺被害者さま
    大淵 (04/02)
  • 松村テクノロジー未公開株詐欺被害者さま
    大淵 (03/29)
  • 松村テクノロジー未公開株詐欺被害者さま
    大淵 (03/28)
CALENDAR
SMTWTFS
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031   
<< May 2017 >>