五輪金メダリスト伊達治一君への言葉

五輪金メダリスト伊達治一郎君への言葉

モントリオールオリンピックの金メダリストだった伊達治一郎君が自決したそうである。第一報をくれたのは朝堂院氏であった。「伊達が昨夜腹を切ったよ。密葬になるかもしれんけど、主だった人たちには連絡してくれ」との伝言だった。

あの肉体も精神も他人の何十倍も頑強な伊達君に何があったんだろう。去年の暮れに何度か朝堂院氏が新橋街宣に訪れた時に、伊達君の体の不調を心配されていたので、気になって携帯に電話してみたら、意外と元気な声だったので安心したところだった。

その時は、「最近首や腰の調子が良くないので、階段の上り下りも不便で、電話も出たり出なかったりだけど、お前からの電話はパワーが貰えるから出るんだよ」と、本音とも冗談ともつかぬ会話をしたところだった。

その時は昔から気まぐれなところはあって、電話に出たり出なかったりはしてたので、別に気にも止めなかった。今年に入って、励ましの食事会でもしようと、何度か電話を入れたり、メールを送ったりしたが、返信も来ないので、お見舞い袋を用意してた矢先に朝堂院氏からの連絡だったのである。

前日に大分県出身の清末先輩とたまたま会う用事があり、そこで同じ大分県出身の金谷先輩と伊達君の話題をしたばかりだった。伊達君は国士館では別格のスターであった。格闘技界でもスターである。

スタイルに嵌まらないほど個性が強いので、組織に馴染まない。大学と言う組織にも馴染まなかったし、レスリング界という組織にも馴染まなかった。

超一流の格闘技センス、格闘技技術。体力、精神力、どれをとっても超一流であった。ただ、好き嫌いをはっきり言動に出すために、大人社会に煙たがられたのである。我慢ができなかったのである。

「どんなに優れた技でも力の前には通用しない」というのが持論だった。国士館大学体育学部の松陰寮で同期だった。私は柔道部。彼はレスリング部だった。1階、2階が剣道部。3階が柔道部。4階がレスリング部だった。

同じ格闘技競技者と言っても我々とはレベルの違う位置に居た男である。何度か一緒に練習をしたことがあるが、その身体能力は桁違いだった。

私が彼に勝ったのは、先輩からのヤキ入れられた回数ぐらいである。同じく組織に馴染めなかった先輩で、空手部の監督だった泉賢司先輩がいた。一つ先輩である。

泉先輩も二年前に亡くなった。組織に馴染めない(大人になれない)三人が、「社会が間違っている。俺らの方が正しい」と愚痴を言いながら、三人会と称してたまに平間の「居酒屋西」で飲んだ。

学生時代の運動実績では一番レベルの低い私が、三人で飲む時は何故かリーダーだった。そのうちの二人が鬼籍に入った。二人とも侍だった。時代にも流されなかった。最後まで媚びも売らなかった。あの侍的な生き方に時代が合わなくなって来て、頃合いを見て、覚悟をきめたのであろう。

実績から言えば、間違いなく大学の執行部に居ただろうし、レスリング協会でも執行部に居たのは間違いなかろう。しかし、自ら破天荒な道を選んだのである。

彼には数えきれないほどの逸話がある。その一端を私も一緒に歩んだこともある。落ち着いたら追々語ることにする。突然の訃報でてんやわんやの中、今回の葬儀一切を朝堂院大覚氏が仕切って下さったそうである。

友人の一人として謹んで御礼申し上げます。白倉康夫拝。


モントリオール五輪の決勝で圧倒的な強さを見せつけた伊達君

レスリング フリースタイル 74kg 決勝
伊達治一郎 対 マンスル・バーゼガール

 

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